ユーザー紹介

今本 成樹 院長先生

レーザー治療に関して

  1. 導入時期 

    DVL-15 2013年8月   CTC-15 2019年10月

  2. よく使用する臨床内容と医学的評価、オーナー評価

    DVL-15について、よく使用しているのは、『小さな体表腫瘤の蒸散』や『レーザーと局所麻酔を用いた体表腫瘤の切除』です。それ以外にも、電気メスの代わりに手術でも用いることがあります。局所麻酔を用いた体表腫瘤の切除は、高齢で全身麻酔が心配だという飼い主さんからのニーズが多いです。長く通院しているような、おとなしい子の場合では、手術もスムーズに行えます。活動的な子の場合には鎮静も必要ですが、それでも体表腫瘤の切除は、ほぼ全症例で日帰りが可能です。CTC-15は関節の痛みなどでは重宝しています。犬や猫の高齢化に伴い関節疾患は増加しています。今後も需要が増えてくるものと考えています。鎮痛剤などの投薬を敬遠しがちな飼い主さんは、レーザー治療を選択されることが多いです。

  3. 使用頻度 

    DVL-15は、腫瘍の手術では頻繁に用いています。問診中に飼い主さんから指摘された小さなイボ(1mm程度)では、その場で、蒸散させてしまうこともあります。しばらくすると、どこのイボを蒸散したかについても飼い主さんも忘れてしまうほどきれいになっています。CTC-15については、猫の口内炎では、本当によく使います。インターフェロンなどの注射頻度が減少する子が多いので、飼い主さんの方から、「そろそろやっておこうかなあ~」と言って来院されたりもします。

  4. 印象的な症例

    12歳の僧帽弁閉鎖不全症を持つキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの子の乳腺腫瘍切除。子犬の頃から通院していましたので、局所麻酔だけで十分おとなしくしてくれると思っていました。予想通り、局所麻酔を用いて実施することができました。

  5. 今後のテーマ

    特にありません。今以上に手術や処置にかける時間がないので、今後のテーマは病院スタッフの確保です。当院での勤務を希望する方は、ご相談ください。

  6. 他のユーザーへのコメント

    使ってみるととても便利なのがレーザーです。レーザーで手術をすると(切開には多少時間かかりますが)出血も少なくて、術野もきれいです。最近は、手術の写真を飼い主さんにお見せして説明していますが、出血量の少ない写真に驚く飼い主さんが多いです。「もしかしたら術前検査の方がいっぱい血を抜いたかもしれませんね。」と、笑って話せるようになります。また、疼痛管理や猫の口内炎では、良い反応をしてくれることが多いです。注射ばかりでかわいそうと思ってしまう飼い主さんには真っ先に勧められます。令和の時代の、痛みの少ない治療オプションとして、レーザーを使ってみませんか?と、飼い主さんにも言っています。

新庄動物病院
奈良県葛城市葛木104-1
http://www5c.biglobe.ne.jp/~sah/

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